第10回 成功するための第一歩(2)
・他人任せにしない
何事も他人任せでは成功するものも失敗してしまいます。
ここでいう他人任せとは、他人に重要な事柄まで任せてしまうことです。
委託するとは意味が異なりますのでご注意下さい。
不動産投資においても、他人任せにしないといったことが重要です。
まして、前回までお伝えした「自分にあった投資スタイルは?」でもあったように、不動産投資は、投資家がオーナーとなってその不動産をいわば経営するようなものです。
もし、ある企業の社長が経営を全て他人任せにしていたらどうでしょうか?
その企業の業績は伸びると思いますか?
また、あなたはそのような企業の会社の株式を積極的に買おうとしますか?
ここで、一つ例を挙げると、不動産の管理は、一般的には管理会社に任せますが、自分の目でその管理会社の管理状況を確認せず、現状の不動産の管理状況が把握できていないことを他人任せといい、たまには自分の目でその管理会社の管理状況を確認し、行き届いていない部分があれば、管理会社に忠告するというのが委託といいます。
家賃が下落し続けたり、空室率が上昇し続けたり、初めて管理状況を見たときに「これじゃ、空室率は上昇するはずだ」といった笑えない話も実際にあります。
・情報収集は怠らない(1)
不動産市況は景気等の諸環境の影響を受けます。
また、ターゲットにしている顧客層に必要な設備などがない=顧客ニーズに合わない不動産の場合、家賃の下落や、最悪の場合、他の競合物件に入居者が奪われる事態も発生し、空室率の上昇に繋がります。
これは収益の低下を意味します。
それを防ぐ為には情報収集をして判断する必要があります。どのような情報を収集し判断すべきでしょうか?
2つあります。
上から目線で見る方法「トップダウン(アプローチ)」と下から見上げる方法「ボトムアップ(アプローチ)」です。
「トップダウン(アプローチ)」とは、世の中を上から・・・つまり、世界や日本の経済状況~景気や物価、金利など不動産市況に影響のあるような経済データ=情報を見て判断することです。
逆に「ボトムアップ(アプローチ)」とは、個別の不動産やエリアの状況=情報を見て判断することです。
では、どのように収集したら良いでしょう?
以上、次回に続く
佐藤 益弘 氏プロフィール
・株式会社優益FPオフィス 代表取締役
・ファイナンシャルプランナー(CFP資格認定者)
・住宅ローンアドバイザー(財団法人住宅金融普及協会)
・共栄大学(学校法人共栄学園) 非常勤講師
・気学士
東洋精糖(株)の不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、FP資格を取得。2000年8月より独立系FPとして独立。
㈱住まいと保険と資産管理、㈱ユナイテッドファイナンシャルプランナーズ、オフィス秀梨&コンサルティングネットワークス㈱ 以上、3つのFP関連会社の設立に参画する。
現在、お客さまサイドに立ったシンの独立系実務家FPとして、そのネットワーク確立のため、マイアドバイザーを運営。
数少ない 金融商品販売を伴わない コンサルティング業務をメインとした 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。