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第26回 どんな儲け方があるか?(1)

 

前回まで 投資計画をどうやって立てるか? についてお送りしました。

今回より数回掛けて、どんな儲け方があるのか? についてお伝えしていきます。

 

・利益の源泉が2つあることを知ろう

不動産投資に限らず、投資にはどのような儲け方があるのでしょうか?

また、どのような状況になった場合に儲けることができるのでしょうか?

 

投資の儲け方は、基本的に2つです。

投資対象が生み出す運用収益を示す「インカムゲイン」(例.配当収入、賃料収入) と 投資した元本の値上がり益を示す「キャピタルゲイン」(売却益)です。

 

投資の方法により、どちらが重点に置かれているか、または置いた方が良いかは様々ですが、いずれにしろ投資を行う場合、これらのことを把握した上で行いましょう。

 

では、不動産投資のインカムゲインとキャピタルゲインについて見ていきましょう。

 

 

・現状の不動産投資はインカムゲインが中心

まず、始めにインカムゲインの方から見ていきますと、現物不動産投資でのインカムゲインは賃料収入が中心です。

 

以前の「不動産投資のメリット」でも登場しましたように、毎月ほぼ一定しており安定した収入が得られます。

また、この賃料収入が不動産投資の収益を左右すると言っても過言ではないでしょう。

 

現状の不動産投資は、この賃料収入(インカムゲイン)を狙った投資が一般的な考え方です。これはどの用途(マンション、オフィスビル等)にも同じことが言えます。

そして、賃料以外の収入源として、日本独特の習慣かもしれませんが、入居時に「敷金」、「礼金」という名目で賃借人が賃貸人に対し、賃料以外に支払われます。

 

この意味の違いですが、敷金とは、賃料の不払い、建物等の損害補填など債務不履行を担保するために契約当初に賃貸人に預け入れる金銭のことをいい、契約終了時に債務不履行分と清算されて返還されます。

 

なお、敷引きといって、数カ月分の金銭を敷金として預かり、契約終了時にその一部を返還せずに賃貸人の収入にする場合もあります。

 

礼金とは契約時に賃借人から賃貸人に支払う一時金のことをいい、契約終了時に原則として返還をする必要もありません。賃料の前払いの性格を持っています。

 

さらに、敷金のことを保証金、礼金のことを権利金と呼ぶ場合もあります。

また、この敷金や礼金の金額は地域によりかなり格差があり、そもそもこの発想自体がない地域もあります。

 

敷金・礼金の類いは、入居者の回転が多ければ多いほど、収入は増加していきますが、賃貸市況が悪く、一時金を徴収しないことも多くなってきており、今後、関西地方でよく行われている敷引き制度や関東地方の礼金制度等は見直される可能性が高いでしょう。

これを当てにした運営は危険性があります。

 

なお、敷金に関しては法的な根拠がなかったのですが、近年の民法(債権)改正論議の中で、規定される予定です(執筆時点では国会審議中)。

 

 

次回に続く

掲載日時:2017年6月1日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス 代表取締役
・ファイナンシャルプランナー(CFP資格認定者)
・住宅ローンアドバイザー(財団法人住宅金融普及協会)
・法政大学 兼任講師
・気学士

東洋精糖(株)の不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、FP資格を取得。2000年8月より独立系FPとして独立。

㈱住まいと保険と資産管理、㈱ユナイテッドファイナンシャルプランナーズ、オフィス秀梨&コンサルティングネットワークス㈱  以上、3つのFP関連会社の設立に参画する。

現在、お客さまサイドに立ったシンの独立系実務家FPとして、そのネットワーク確立のため、マイアドバイザーを運営。

数少ない 金融商品販売を伴わない コンサルティング業務をメインとした 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。