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第38回 自己資金とローン(4)

 

自己資金とローン の4回目、今テーマの最終回になります。

それでは始めましょう。

 

 

・自己資金の作り方(3)

次に、自己資金の作り方として、親からの贈与による方法が挙げられます。

「贈与」とは、無償で他人から金品等を頂戴することです。この贈与には、相続税との兼ね合いから、一定金額以上の贈与があれば、贈与された側に多額の贈与税がかかる仕組みになっています。

勿論、親から子へと贈与する場合でも贈与税は課税されます。

 

 

 

このことから、これまで日本では贈与を積極的に行っていませんでした。しかし、近年、高齢化の進展に伴い、相続による次世代への資産移転の時期が従来よりも大幅に遅れてきていることから、生前贈与の促進を目的として「相続時精算課税制度」が創設されました。

 

この制度は、一定の金額の範囲内であれば、贈与税が課税されることなく、生前贈与することができます。そして、相続発生時にこれまでの贈与財産と相続財産を合計し、その上で、相続税を計算するものです。詳細は末尾をご参照下さい。

 

ただし、この制度は生前贈与をするにあたっては有効な制度ですが、相続税は必ずしも削減されるものではありません。

贈与する財産は制限されていませんので、親が不動産を購入し、その不動産を子に贈与するという方法も考えられますが、いずれにしても実行される前に、必ず税理士等の専門家にご相談されることをお勧めします。

 

また、一度実行すれば、後戻りができませんので慎重な行動が求められます。

 

このような税金関係におきましては、「お得な話」という意味合いで様々な方法が巷に氾濫していますが、果たして自分にとって本当に得なものであるかの判断は必要です。

 

最後に、現在の自分の状況から、どのような手段が一番適しているのかを判断されてから自己資金作りに望んでください。

 

 

 

 

 

次回に続く

掲載日時:2018年12月1日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス 代表取締役
・ファイナンシャルプランナー(CFP資格認定者)
・住宅ローンアドバイザー(財団法人住宅金融普及協会)
・法政大学 兼任講師
・気学士

東洋精糖(株)の不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、FP資格を取得。2000年8月より独立系FPとして独立。

㈱住まいと保険と資産管理、㈱ユナイテッドファイナンシャルプランナーズ、オフィス秀梨&コンサルティングネットワークス㈱  以上、3つのFP関連会社の設立に参画する。

現在、お客さまサイドに立ったシンの独立系実務家FPとして、そのネットワーク確立のため、マイアドバイザーを運営。

数少ない 金融商品販売を伴わない コンサルティング業務をメインとした 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。