第44回 収支予想をどうやって立てるか?(1)
此処まで、不動産投資を始めるために必要となる様々な知識について見てきました。
これから数回に掛けて、今までの総括的な意味を持つ・・・収支予想について見ていきまし ょう。
今回から、収支予想をどうやって立てるか? というテーマでお届けしています。 それでは始めましょう。
・収支計算と所得計算
収支計画と一言で言っても、不動産投資の収支計画をする場合、「収支計算」と「所得計 算」の両方を行う必要があります。
一見、同じような意味にも思えますが、「収支計算」とは、実際のお金の出入りを計算す るものです。
対して「所得計算」とは、所得税や住民税を計算するために求めるものです。この2つ の違いは、以下の図でご確認ください。
また、収支予想を立てる場合、まず、税法の規定に基づいて所得計算を行い、納税額を 算出してから、次に納税額を含めた収支計算をする順序で行うことになります。
くれぐれも「勘定合って銭足らず」にならないよう注意してください。
この言葉は現在あまり使われることはなくなりましたが、所得計算はプラスでも、実際 のお金の出入りは行き詰っているといったことを皮肉った言葉です。
以上、次回に続く
掲載日時:2018年3月1日
佐藤 益弘 氏プロフィール
・株式会社優益FPオフィス 代表取締役
・ファイナンシャルプランナー(CFP資格認定者)
・住宅ローンアドバイザー(財団法人住宅金融普及協会)
・法政大学 兼任講師
・気学士
東洋精糖(株)の不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、FP資格を取得。2000年8月より独立系FPとして独立。
㈱住まいと保険と資産管理、㈱ユナイテッドファイナンシャルプランナーズ、オフィス秀梨&コンサルティングネットワークス㈱ 以上、3つのFP関連会社の設立に参画する。
現在、お客さまサイドに立ったシンの独立系実務家FPとして、そのネットワーク確立のため、マイアドバイザーを運営。
数少ない 金融商品販売を伴わない コンサルティング業務をメインとした 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。