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第52回目 新聞広告の裏を読む

 

前回は、「マーケットから物件を判断する」というお話しをさせて頂きました。
今回は、情報の取り方・・・まずは「新聞広告の裏を読む」というお話しをさせて頂きます。
それでは始めましょう。

 

不動産広告の意図

不動産を探す場合、どんな情報から探せばよいのでしょうか?

普通は何か告知するものを見ずに購入することはできません。その告知媒体としてもっともポピュラーなものが新聞広告です。

新聞広告には、新聞の本紙に掲秡されているものとさまざまな広告と一緒に折り込まれているものとがあります。新築投資用マンションなどは、本紙掲載に多く見られ、アパートやオーナーチェンジなどの中古物件は、折込広告が多いようです。

どちらにしても、のちのち検討段階もしくは契約締結段階に入った時に思わぬ事実に足元をすくわれることのないよう、その内容を注意深く見ていく必要があります。そのためには、この広告の意図の裏側を読めるようにならなければなりません。

あなたが、不動産広告を見るときどこから見るでしょうか?

まず所在地でしょう。「○○駅○分冂、次に大きな字のセールスポイント「ハイクォリティなシティライフを実現!」など、さらにグレードが高そうで、オシャレなイメージの外観図、そして問取図、次に年問家賃収入予定額○○円、予想利回り○%以上……。などという見方はしていませんか。

これでは裏側は読めません。

広告には、見せたいところだけがクローズアップされているものも少なくありません。裏を返せば、消費者に見てもらわなくてもいいと思っているところは、目立たないように表示されています。見るべきところは、意識的に読もうと思わなければ、読まないような小さい文字で目立たないところにあります。それが「物件概要」です。

 

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物件概要から読み取れるもの

物件概要に表示されている中にこそ重要な要素が書かれています。とはいっても、結構表示には誤って書かれているものも目にします。ただし、この誤りは意図的なものではなく、校正の見落としというべきものです。

この物件概要は、読んでも面白味がなく、購入意欲をそそられないものになっています。しかし、実はここに物件の特性がわかるような内容が書かれているのです。

例えば、所有権・借地権などの権利形態、商業系・住居系・工業系別に建築できるものを定めた用途地域、建物の最大ボリュームを表す建ぺい率・容積率、マンションであれば、総戸数、修繕積立金、管理費、さらに制限を受ける個別要因など、それらの内容によっては将来、所有し続けるには不透明な課題を抱えているものもあります。

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大きな見出しのキャッチコピーばかりに目を奪われず、物件概要で不動産の個別要因を自分なりに分析することが大切です。せっかくの機会に、将来、問題を抱え込むような物件を不用意にも手にしてしまうことがないようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、次回に続く

 

 

 

掲載日時:2018年7月1日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス
・ファイナンシャルプランナー(CFP)

数少ない 商品販売を伴わない 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。