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第54回目 インターネット広告の読み方

 

前回は、「不動産会社の広告チラシの読み方」というお話しをさせて頂きました。 前々回から情報の取り方についてお伝えしています。 今回は、「インターネット広告の読み方」についてお話しをさせて頂きます。 それでは始めましょう。

最も物件を飾りやすいインターネット広告

チラシなどの他の宣伝媒体に比べて、最も物件を良いものに飾りやすいのがインターネ ット広告です。情報量が比較にならないくらい多いのが特徴です。

カラー写真や動画、たくさんの施工例や取引例、品質の高さをアピールしている数々の 細かなポイント、立派な理念やコンセプトの高さを印象付けるような会社の宣伝等々……。

メリットとしては、情報を集める手段として、最も便利であり、どんな物件であるかが わかりやすく、イメージしやすいといえるでしょう。反面、見なくてよいと思われるもの は、最後まで目に入らないという大きなデメリットもあります。

例えば、物件概要です。物件の短所を見つけるための物件概要は、ほとんどが別掲載に なっており、見ようという意識がなければ、たどりつかないで終わります。また、管理委 託内容についての詳細なども出ていません。

最終的に不動産を売却することが前提と考えるならば、資産価値を左右するのは外見で はなく中身です。不動産に関しての中身とは、物件の持っている特性にほかなりません。 中身をよく知らずして、うわべの情報のみで、良好な物件であるなどという判断をするこ とがないよう、気をつけましょう。

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広告では把握できないもの

広告には出ていないものとして、管理委託内容や賃貸借契約関連については、前号で説 明したとおりですが、それでもなお確認すべき点は残っています。

それは自分の目で現地を確かめることです。詳しくはあとで解説する現地調査の方法の 項で述べますが、広告で目にした物件の印象が非常に良くても、現地で実物を見たらガッ カリするなどということは、不動産取引の現場では、日常茶飯事です。

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そもそも非の打ち所がない完璧な物件などありませんので、多かれ少なかれ、どの物件 にも欠点はあります。問題はその欠点が運用していく上で、また売却換金する上で、資産 価値に著しい影響を及ぼすかどうかの判断でしょう。営業担当者と自分だけで判断するこ となく、第三者からの助言も含め検討し、安心、安全とは思えない要素がいくつもある場 合は、検討対象からはずすことをお勧めします。

素晴しく見せているような点には、あまり注目せず、欠点と思える部分を目ざとく探す ようにしましょう。そして、見つけた欠点は、単にケチをつけるのではなく、欠点を補っ て余りある長所があるのかどうかという目で現地を見るようにすることも心がけましょう。

その結果、候補に残った物件が、欠点は少ないけれど、目を引くほどの長所といえるも のもあまりないということもよくあります。それはそれで、焦らず次の機会を待つのも大 事なことです。しかし、実はそういう物件が無難なもので、投資用不動産に適していたと いうこともこれまたよくあることなのです。

以上、次回に続く

 

掲載日時:2018年8月1日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス
・ファイナンシャルプランナー(CFP)

数少ない 商品販売を伴わない 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。