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第77回目 重要事項説明って(3)

 

数回前から、契約の前段階に必ず行われる「重要事項説明」についてお伝えしています。

それでは始めましょう。

・大変だけれど、しっかり確認しよう(2) 重要事項説明では、「物件の基本的な状況」「権利など契約上の制限」「法令上の規制」

「利用する上で必要なインフラの状況」などの確認ポイントがあります。

「物件の基本的な状況」は、物件の所在地や面積など概況的な内容を確認します。以 前お伝えした登記や現地調査も含め、物件をしっかりと確認しましょう。近年、問題に なるのが、境界線が未確定であるケースです。この点は代替わりしてしまうと話し合い がまとまらないケースも出てくるので、問題のあるケースが購入を見合わせた方が良い かもしれません。

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「権利など契約上の制限」は、特に、抵当権や地上権、賃借権など所有権に影響のあ る権利が付いている場合、購入時にそれらの権利が消えていないと危険です。100% 自分自身で利用できなくなる可能性もあるので、確実に確認し、対応をして貰いましょ う。

「法令上の規制」については、法律だけでなくそのエリアの条例なども含めると、と ても多くの規制があります。全てを理解することは不可能でしょう。また、近年は新し い制度の登場や防災等の安全性の観点から、説明をする不動産業者から見ると説明すべ き内容が増えています。

最低でも、自分がその物件を使おうとしている使い方に制約がないか?また、「どのよ うな」建物が「どの程度の大きさ」で建てられるのか?などしっかり確認しましょう。

中古(既存)物件の場合、建築当時は適法であった建物が、時を経てルールが改定さ れ、現時点では法律違反状態になってしまっている「既存不適格物件」になっているケースもあります。このような建物は再建築できません。

「利用する上で必要なインフラの状況」については、インフラの利用について成約が ないこと、特別に費用負担しなければいけないことがないことなどを確認する必要があ ります。

例えば、私道に接している場合は権利関係が複雑で、発生する負担も、理由が様々で す。また、上下水道や電気、ガスの敷設状況などについても生活に直結するものなので、 注意が必要です。

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防災面において、がけ地や急傾斜地等の規制の対象になっていないかどうか? 石綿 (アスベスト)など有害物質の使用状況の有無、耐震診断の有無と結果等について十分 に確認しましょう。

 

以上、次回に続く

 

 

 

掲載日時:2019年7月15日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス
・ファイナンシャルプランナー(CFP)

数少ない 商品販売を伴わない 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。