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第87回目 引渡しについて(1)

 

前回まで、契約書についてお伝えしてきました。
 これから数回に分けて、引渡しに関してお伝えします。
 それでは始めましょう。

内覧会は真剣勝負

新築マンションを購入するケースでは、通常契約の時点で建物はまだ完成していません。 モデルルームや仕様書をもとに購入を決定することになります。これを業界では「青田売 り」と呼んでいます。

完成は数カ月~1年程度経ってからとなりますので、完成後お披露目会が開かれます。こ のお披露目会は「内覧会」と呼ばれていますが、ただのお披露目会ではありません。出席 する時は設計図や仕様書をはじめ売主業者から受け取った資料をすべて持参し、完成した 建物が契約の通りにできあがっているかチェックします。これが「内覧会」の目的です。

「内覧会」は通常、引渡し予定日の 1~2 カ月前に聞かれます。内覧チェックの結果、問 題がなければ部屋は完成ということになり、買主はチェックして問題がなかったことを確 認したことを証明するために確認書に署名押印します。

売主業者にはホッとする瞬間ですが、そう簡単にはいきません。通常は、買主からクレ ームが入り、売主業者は手直しを行い、その後再度「内覧会」を開いて買主のチェックを 受けます。買主が納得するまでこれが続きます。2~3 回で決着するケースが多いようですが、 買主であるあなたは決して妥協をしてはいけません。一生の買い物をするのですから、納 得いくまで、チェックを繰り返してください。ただし、契約した内容を超える要求をする ことはできませんが。

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内覧チェックのポイント

新築マンションを購入したのですから、汚れやキズがあるはずがありません。まずは、 壁・床・ドア・サッシ等を目視して気になる箇所をチェックしてください。この際、じっ くりと時間をかけるのが重要です。壁紙が隅のところではがれていませんか。すみずみま

で確認してください。建物がゆがんでいると、ドアや窓がスムーズに開閉できないことが あります。

また、床のデコボコや傾きも要チェックです。テニスボールを置いたら転がっていくか もしれませんよ(笑)。

その他、図面との照合を行う必要がありますが、これは素人には難しいので、知り合い に建築関係の方や一級建築士がいる人は謝礼を払ってでも同行してもらうのが良いでしょ う。

知り合いがいない場合は、全国にある建築士会に相談を行い、しかるべき専門家を紹介 してもらうことをお勧めします。報酬を払う必要がありますが、「内覧会」に専門家が同行 する安心感を考えれば多少の出費は我慢できるのではないでしょうか?

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技術評論社「不動産投資はじめ方マニュアル」より

 

 

以上、次回に続く

 

 

掲載日時:2019年12月15日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス
・ファイナンシャルプランナー(CFP)

数少ない 商品販売を伴わない 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。