名称未設定-1

第90回目 正しい管理の仕方(1)

 

前回まで、数回にかけて引渡しに関してお伝え来ていました。 また、長かったのですが、一連の物件購入に関するパートも前回で終了しました。 本コラムもやっと折り返しポイントを通過しましたね。

今回から、運用のパートに入ります。 まずは賃貸管理の仕方について、数回に分けてお伝えしたいと思います。 それでは始めましょう。

・日々の管理はプロに任せる 賃貸マンションの一室を購入したあなたには、「入居者の募集・審査」「契約」「鍵の引渡し」「家賃の徴収および滞納家賃の督促」「エアコン、給湯器等設備の修理・交換」「マ ンション管理組合との連絡調整」「契約の更新手続き」「退去の立会い」など賃貸人とし ての様々な管理業務が発生します。しかし、物件が遠方にある場合などは、これらの業 務を賃貸人が行うことは不可能ですから、プロの賃貸管理業者に任せることになります。 管理業務委託契約を賃貸管理業者と締結することになりますが、任せる業務の内容がマ ンションの一部を所有する場合とマンション 1 棟を所有する場合では異なってきます。

VISUAL_90_2

・購入したマンションに管理組合があるケース
総戸数 10 戸のマンションのうち 3 戸を所有する場合には、このマンションには他にも所有者がいるはずです。このように 1 棟のマンションを複数の人で所有する場合、マン ション管理組合が自動的に成立します。マンション管理組合も管理業務を行いますし、 あなたが依頼する賃貸管理業者も管理業務を行います。両者は管理業務について各々の テリトリーを有しています。マンション管理組合は、マンションの共用部分の管理を行 い。管理業者はマンションの専有部分について管理を行います。マンションの専有部分 とは、一般的には 101 号室というように住戸番号が付けられている居住スペースを指し ます。一方、共用部分とは、廊下、階段、エレベーター、管理員室など特定の所有者のものではなく、所有者みんなの共有となっている部分のことです。 賃貸人が依頼する賃貸管理業者は専有部分の管理を行うのであって、廊下や階段など の清掃やエレベーターのメンテナンスも行う必要がありません。入居者との円滑な契約の履行と専有部分の補修程度しか業務はありません。

VISUAL_90_1

・マンション 1 棟を所有するケース
マンション 1 棟を 1 人で所有するケースでは、所有者が1人しかいませんのでマンション管理組合は成立しません。したがって、専有部分の管理だけでなく、マンション管 理組合が行う共用部分の管理も賃貸管理業者が行うこととなり、高度な知識と豊富な経 験が求められることになります。たとえば、建物の経年劣化を防ぐため計画的に修繕計 画を策定したり、水道の水質検査や防災対策などの実施をしたりする必要あります。管 理業務の範囲が無限に広がる可能性がありますので、賃貸管理業者の選択にあたっては 過去の実績等を十二分に検討し依頼することが重要です。

 

 

 

 

以上、次回に続く

 

 

掲載日時:2020年2月1日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス
・ファイナンシャルプランナー(CFP)

数少ない 商品販売を伴わない 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。