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第100回目 透明で清く正しい管理の仕方(11)

 

賃貸管理の仕方について、お伝えしています。
今回で11回目。
今回は、セキュリティリスク(防犯)の続きをお伝えします。
それでは始めましょう。

前回お伝えした通り、マンション(中・高層住宅)の場合、無締り、施錠開け、ガラス破りの順に空き巣に入られるケースが多くなっています。

 

・「施錠開け」対策あれこれ
大家としての管理責任はまっとうする必要はありますが、できるだけ経費は掛けたくないモノです。やれることから始めましょう。
まず、「補助錠を取り付ける」事を考えましょう。1つのドアに錠が2つ以上ついていると、侵入に時間がかかりますし、人の目に付く可能性も高くなりますから、空き巣は嫌がります。簡易なモノは100円ショップ等でも売っているので、直ぐに対応できる対策です。
そして、「ガードプレートを取り付ける」ことも効果的です。ドアとドア枠に隙間がある と、バール等の工具を差し込まれ、ドア錠を破壊される可能性が高くなります。
その上で、「CP部品」という防犯性能の高い建物部品に交換すると良いでしょう。ピッキング(※1)、サムターン回し(※2)等の不正解錠に強い建物部品の設置を検討することです。今後、スマホと連動した電子鍵も増えると思いますので、新しい対策も必要になると感じています。
※1 ピッキング=鍵穴に特殊な工具を差し込んで、錠シリンダー部分を操作し解錠する手口
※2 サムターン回し=針金、特殊工具を挿入してサムターンを回して解錠する手口

 

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・「ガラス破り」対策あれこれ

窓ガラスからの侵入を防ぐための方法としては、いろいろありますが、代表的なものについて紹介します。
まず、「防犯フィルム」を貼ることです。ガラス内面に防犯フィルムを貼り付けても、後述する防犯ガラスと同様の効果を得ることができます。必ずしも全面に貼り付ける必要はありませんが、少なくとも内側のクレセントや補助錠に外部から手が届かないよう一定の面積をカバーする必要があります。防犯ガラスに較べ、防犯フィルムの価格は比較的安価であり、貼り付けも容易です。
そして、「防犯ガラス」に変えることです。通常の窓ガラスを防犯ガラスに交換すると、窓ガラスを破壊する時間が通常のガラスより長くなり、また破壊する際に騒音が発生するため、ガラス破りによる侵入が難しくなります。この防犯ガラスは2枚以上のガラスに樹脂中間膜を挟んだもので、合わせガラスの一種です。欠点としては、防犯ガラスの価格は 通常のガラスの3~10倍と高価であること、施工を専門の施工業者に依頼しなければならないことがあげられます。

 

 

以上のような玄関ドアや窓ガラスなどハード面に手を加える対策は、マンション管理規約などで制限があるケースも多いはずです。その点を確認の上、対応しましょう。ただ、個人的な見解として、マンション全体で考えた時、防犯は共通の利益になります。そういう意味からも、規約自体を変更するとか、コストを抑えるために大規模修繕時に一括して対応するなどの対応が取れると良いと感じています。

 

 

以上、次回に続く

 

掲載日時:2020年7月1日

 


佐藤 益弘 氏プロフィール

株式会社優益FPオフィス
・ファイナンシャルプランナー(CFP)

数少ない 商品販売を伴わない 「お客様サイドのFP」「教科書通り のFP」として活動中。